2020年10月11日日曜日

午前問題の間違い箇所

概要

午前問題で間違っているところをメモします。


H21 問3 コンピュータの命令実行順序

命令実行サイクルは以下のようになっています。
  1. 命令読み出し(命令フェッチ)
  2. 命令解読(命令デコード)
  3. 実効アドレス計算
  4. オペランド読み出し
  5. 命令実行
  6. 結果格納

H21 問4 キャッシュメモリのミスヒット率

キャッシュメモリのミスヒット率はアクセスしようとしているデータがキャッシュメモリに存在しない確率の事を言います。
ブロックサイズは32バイトのキャッシュメモリに対して、32ビットの整数型配列データを読みだした場合、一度に8個のデータを読み出すことができます。
8個のデータを読みだしたとき、1個目のデータはミスヒットになり、2~8個目のデータはヒットすることになります。
従って、ミスヒット率は12.5%になります。

H21 問7 バスプロトコル

  • バスマスタ
  • 他の装置に指示を出したり制御したりできる装置
  • バススレーブ
  • バスマスタから制御を受ける装置
  • バスアービタ
  • 複数のバスマスタの使用権を調停する装置

H21 問16 メモリアクセスの速さ

4クロックでメモリアクセスを行う装置のWAIT時間を計算して回答します。
(4クロック+WAITクロック数)÷クロック周波数=メモリアクセス時間


H21 問19 OP25Bの説明

OP25B(OutBound 25 block)の略。説明としては、動的IPドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークに直接送信されたメールを遮断する。

H22 問1 反転増幅器

反復増幅器は入力電圧に対して、移送を反転して絶対値を大きくした出力電圧を得られる装置。

H22 問3 DMA

DMA(Direct Memoty Access)は、DMAコントローラが入出力装置と主記憶の間や、主記憶相互間でCPUを介さず直接データを転送する仕組み。
「専用の制御回路が入出力装置や主記憶などの間のデータ転送を行う方式である。」が説明として適切。

H22 問7 オーバレイ方式

オーバレイはプログラムを複数のオブジェクトファイルに分けておき、必要となる機能のセグメントを実行時にロードする方式。
「必要がなくなったセグメントの領域に、次に実行するセグメントが上書きされる。」が説明として適切。

H22 問18 MACアドレス

MACアドレスのビット数は48。

H22 問19 暗号方式

「共通鍵暗号方式で相手ごとに秘密の通信をする場合、通信相手が多くなるに従って、鍵管理の手間が増える。」が適切な説明。

H22 問21 モジュール結合度

モジュール結合度はモジュール間の依存度を表す尺度であり、依存関係が弱いほうが良いとされている。
「入出力に必要なデータ項目だけをモジュール間の引数として渡す。」が最もモジュール結合度が弱い実装方法。

H22 問25 SOAの説明

SOA(Service Oriented Architecture)は、「業務機能を提供するサービスを組み合わせる事によって、システムを構築する考え方」である。

H23 問17 MPUのウエイトとレディ

MPUの処理速度に比べて、メモリや入出力装置のアクセス速度は遅いため、両者間で信号のやり取りをする際に速度を調整する必要があり、そのための機能が、ウエイト機能とレディ機能である。
「アクセス速度の遅いメモリにMPUを同期させる」が適切な回答となる。

H23 問22 JTAG

JTAG(Joint Test Action Group)はマイコンの内部に埋め込まれたデバッグ用回路を使ってデバッグできるようにした団体や規格の事を言う。
「マイコン自身にデバッグに必要となる機能が内蔵されており、それを外部から制御するための端子がある。この端子を利用してデバッグを行う」が適切である。

H23 問23 コデザイン

コデザインは要件定義などの上流工程でハードウェアとソフトウェアの機能分担を明確にして十分検証した上で、以後のハードウェア設計、ソフトウェア設計を進める手法である。
「上流工程段階で、ハードウェアとソフトウェアとの機能分担を協調シミュレーションによって十分検証することで、仕様を満たしていることを確認していく手法」が適切な説明である。

H24 問9 優先度に基づくスケジューリング

タスクBの動作中にタスクAが割り込んだ時の割込みハンドラの処理時間を考える。
タスクAのデッドラインが60マイクロ秒なので、選択肢は20か30になります。
30だと、タスクAの処理時間が30+30=60であり、タスクBが間に合わなくなるので、回答は20マイクロ秒になります。

H24 問14 SSCGの効果

SSCG(Spread Spectrum Clock Generator)はCPUの動作に支障のない範囲で生成されるクロック発生周期を微妙に変動させるカイロであり電磁妨害ノイズの周波数が分散され、特定の周波数でノイズが低減される効果がある。

H24 問15 チャタリング除去

チャタリングは、機械的な接点が切り替わるときに生じる微小な振動である。RSフリップフロップを用いると、スイッチが最初に切り替わった瞬間に出力信号が変化してチャタリングが生じても出力信号が維持される。なので「RSフリップフロップでスイッチ信号を受ける」が適切。

H24 問20 ケプナートリゴー法

問題解決に際し、状況把握、問題分析、決定分析、潜在的問題分析の四つの思考プロセスがある手法は、ケプナートリゴー法(KT法)である。

H25 問4 スヌープキャッシュ

スヌープキャッシュはマルチコアプロセッサで各コアに接続されたキャッシュコントローラが共有バス上の動作を監視することにより、キャッシュの内容の一致を保証する方式です。
従って「共有バスを介して、各コアのキャッシュが他コアのキャッシュの更新状態を管理し、コヒーレンシを保つ」が適切な解答になります。

H25 問17 ハザード

論理回路の出力にハザードが発生する原因としては、「素子及び配線の遅延時間のばらつき」となります。

H26 問16 NFC

NFC(Near Field Communication)は「ピアツーピアで通信する機能を備えている」
ちなみにピアツーピアとはクライアント同士で通信するという事。

H26 問22 MDA

MDA(Model-Driven Architecture)はプラットフォームに依存せずアプリケーションの機能をモデル化し、そのモデル情報を基にコードを自動生成する開発手法です。

H26 問23 DNSラウンドロビン

DNSラウンドロビンは、1つのドメインに対して複数のIPを割り当てることによって負荷分散をする仕組みです。
「DNSにおいて、一つのIPドレスに対して複数のサーバ名を割り当てることによって実現します」が適切です。

H27 問4 ミラーリング

RAIDは複数のハードディスクを組み合わせることにより1台の仮想的なハードディスクとして認識させて冗長性を向上させる技術の事です。
ミラーリングはRAID1になります。

H27 問17 PPP

PPP(Point to Point)は2転換を接続してデータ通信を行うための通信プロトコルです。
「認証機能や圧縮機能を持ち、2点間を接続する通信プロトコルである」が適切です。

H27 問20 共通フレーム

共通フレームによればシステム要件の表かタスクにおいて見極めることは、
「システム要件を満たすシステム方式設計が実現可能かどうか」が適切です。

H28 問1 バススヌープ

共有されたメモリインタフェースバス上のトランザクションを観察して、そのトランザクションが自分のキャッシュメモリ上にあるデータの場合、キャッシュメモリの該当するエントリを更新して、マルチプロセッサ動作時の各プロセッサのキャッシュ、および主記憶の内容の一貫性を保つための技術。

H28 問3 ユニファイドメモリ

画面表示用フレームバッファがユニファイドメモリ方式であるシステムの特徴は、「主記憶の一部を表示領域として使用する」である。

H28 問5 コンピュータと周辺装置

パラレル転送方式では、転送クロックを高速化するとデータの各ビット間での信号到達タイミングの整合をとることが困難になる。

H28 問7 アプリケーションタスク

リアルタイムシステムにおいて、アプリケーションタスクの通知方法は、「イベントフラグを使って入出力要求元のタスクに入出力完了を通知する」である。

H28 問17 TCPヘッダとUDPヘッダのフィールド

TCPヘッダとUDPヘッダのどちらにも存在するフィールドは「チェックサム」のフィールドである。

H28 問22 Observerパターン

デザインパターンの一つであるObserverパターンを利用して実現できることは「あるオブジェクトの状態が変化した時に、それに依存する全てのオブジェクトに自動的に通知する。」

H28 問25 サブライセンス

特許のサブライセンスとは「特許の実施権の許諾を受けたものが、されに第三者に当該特許の実施権を許諾すること」

H30 問8 セマフォ

P操作は資源のロックをしたいときに使われ、V操作は資源のアンロックをしたいときに使います。
従って「V操作は待ち状態のプロセスがあればそのプロセスを一つ実行可能状態へ移す」が適切な解答となります。

H30 問20 FPGAの設計フロー

FPGAの設計フローは、「機能の記述→論理合成→配置配線」という順番で行われます。

H30 問24 ソフトウェア検証プロセスの目的

「プロセス又はプロジェクトのそれぞれのソフトウェア作業成果物及び/又はソフトウェアサービスが指定の要求事項を適切に反映していることを確認すること」が目的となります。

H31 問3 メモリインタリーブ

メモリインタリーブは物理上は一つの主記憶領域を論理的に複数に分けて並列アクセスすることでアクセス時間の短縮を図るメモリ高速化の手法です。
従って、「CPUからの主記憶へのアクセスを高速化するために主記憶内部を複数のバンクに分割し、各バンクを並列にアクセスする」が適切な解答になります。

H31 問12 DRAMのリフレッシュ周期

アドレス線が10本なのでリフレッシュする数は、2の10乗で1024です。
全アドレスを51.2ミリ秒でリフレッシュする周期は、51.2ミリ秒÷1024=50マイクロ秒になります。

H31 問14 SRAM型FPGAの特徴

SRAM型FPGAの特徴としては「回路の書き換えが拘束に行え、書き換え回数に制限がない」のが特徴になります。

H31 問22 スタブの説明

上位のモジュールから呼ばれる、下位モジュールの代わりにダミーの戻り値を返すものをスタブといいます。
なので未完成のハードウェアが動いているように見せるデバイスドライバは上位ソフトウェアのスタブということになります。

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