2019年11月11日月曜日

apt-getコマンド


概要

パッケージをインストールする際に、ファイル転送も含めて一度にやってくれる便利なapt-getコマンドについて情報をまとめます。

要点

  • apt-getコマンドについて
  • apt-getコマンドはパッケージ管理をしてくれるコマンドで、インストールする際に必要なファイルを転送してくれて、ほかのパッケージとの依存関係があれば、解決しながらインストールをしてくれるとても便利なコマンドです。
    コマンドを実行する際には、任意のオプションと必須のサブコマンドをつけて実行します。

    オプション 説明
    -d ファイルのダウンロードだけする
    -s システムを変更せず動作をシミュレートする

    サブコマンド 説明
    install パッケージをインストールする
    remove パッケージをアンインストールする
    update パッケージリストのデータベースを更新する
    upgrade インストール済みのパッケージの内容を最新の状態にアップグレードする

  • apt-getコマンドに関連する設定ファイル
  • apt-getコマンドはパッケージファイルをネットワークの先から持ってくる必要があるので、設定ファイルに必要なサーバの情報を記載する必要があります。私のラズパイの設定を見ると以下のように書かれていました。
    
     $ cat /etc/apt/sources.list
      deb http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian/ buster main contrib non-free rpi
      # Uncomment line below then 'apt-get update' to enable 'apt-get source'
      #deb-src http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian/ buster main contrib non-free rpi
    
    
    URLにアクセスすると以下のページにアクセスできます。
    apt-getコマンドを使うとここからパッケージファイルをダウンロードすることになります。



  • apt-getコマンドを使ったパッケージ情報の更新
  • 
     # apt-get update
     取得:1 http://archive.raspberrypi.org/debian buster InRelease [25.2 kB]
     取得:2 http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian buster InRelease [15.0 kB]
     取得:3 http://archive.raspberrypi.org/debian buster/main armhf Packages [259 kB]
     取得:4 http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian buster/main armhf Packages [13.0 MB]
     13.3 MB を 45秒 で取得しました (295 kB/s)
     パッケージリストを読み込んでいます... 完了
    
    

  • apt-getコマンドを使ったパッケージのインストール
  • 試しにapt-getを使ってsnmpというパッケージをインストールしてみます。
    apt-getを使うと依存関係のあるパッケージも一緒にインストールしてくれます。

    
     # apt-get install snmp
     パッケージリストを読み込んでいます... 完了
     依存関係ツリーを作成しています
     状態情報を読み取っています... 完了
     以下の追加パッケージがインストールされます:
       libmariadb3 libsnmp-base libsnmp30 mariadb-common mysql-common
    【以下略】
    
    

  • apt-getコマンドを使ったパッケージのアンインストール
  • 
    #apt-get remove 【準備中】
    
    
  • apt-getコマンドを使ったインストール済みパッケージのアップグレード
  • apt-get upgrade コマンドを実行すると、インストール済みのパッケージの内容をアップグレードしてくれます。
    途中で追加のデータが必要な場合には「続行しますか?」と聞いてくるので、大文字の「Y」を打てば続行してくれます。
    
     # apt-get upgrade
      パッケージリストを読み込んでいます... 完了
      依存関係ツリーを作成しています
      状態情報を読み取っています... 完了
      アップグレードパッケージを検出しています... 完了
      以下のパッケージは保留されます:
        libjavascriptcoregtk-4.0-18 libwebkit2gtk-4.0-37
      以下のパッケージはアップグレードされます:
        dhcpcd5 firmware-atheros firmware-brcm80211 firmware-libertas firmware-misc-nonfree firmware-realtek gldriver-test libarchive13 libfribidi0 pi-bluetooth
        piwiz python-piglow python3-piglow raspberrypi-sys-mods rpi-eeprom rpi-eeprom-images
      アップグレード: 16 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 2 個。
      16.1 MB のアーカイブを取得する必要があります。
      この操作後に 17.4 kB のディスク容量が解放されます。
      続行しますか? [Y/n] Y
      取得:2 http://archive.raspberrypi.org/debian buster/main armhf dhcpcd5 armhf 1:8.1.1+really7.0.8-0.1+rpt2 [142 kB]
      取得:1 http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/raspbian-archive/raspbian buster/main armhf libarchive13 armhf 3.3.3-4+deb10u1 [271 kB]
      【以下略】
    
    

1 件のコメント:

  1. upgradeの説明が違う。-yオプションとdebファイル指定の方法も知りたい。

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