2019年9月28日土曜日

STPについて

概要

ネットワークのループを回避する仕組みであるSTP(Spanning Tree Protocol)についての情報をまとめます。


要点

  • STPの仕組み
  • STPが実装されている機器同士は定期的にBPDU(Bridge Protocol Data Unit)と呼ばれるパケットを交換し合ってブリッジIDとパスコストを交換し合います。その結果をもとにツリー型のネットワークを構築します。パスコストは回線速度から算出します

    1. ブリッジID(プライオリティ+MACアドレス)が最も低い装置をルートブリッジにする
    2. 各装置はルートブリッジに最も近いポートをルートポートにする
    3. ネットワークごとに最も近いポートを代表ポートにする
    4. ルートポートでも代表ポートでないポートをブロッキングポートにする
  • RSTPの仕組み
  • STPには障害時の経路切り替えに時間がかかる課題があります。その課題を解決するプロトコルにRSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)があります。RSTP はブロッキングポートを代替ポートとバックアップポートの2つに分けて管理します。代替ポートは代表ポートに障害が発生した時にすぐに切り替わるようになっており、その仕組みを使う事により、障害時の切り替わり時間を短くすることができます。

  • MSTPの仕組み
  • STPにはVLANに対応できない課題があります。その課題を解決するプロトコルとしては、MSTP(Multiple Spannnig Tree Protocol)があり、これを使う事により、VLANごとにブロッキングポートを設定することができます。

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